今まで「紙の本」で読書していた方は、「電子書籍」にするのに少し抵抗があるのではないでしょうか。
でも今は小学生でも「タブレット」の電子書籍端末で教科書を読む時代が来ています。
全ての読書を電子書籍にする必要はありませんが、電子書籍には慣れておいた方が良いと思います!
私は携帯電話の頃から電子書籍になじんでおり、電子書籍歴は20年以上です。
そんな私が電子書籍のメリットをわかりやすくまとめ、電子書籍にはない紙の本の良さ・電子書籍のデメリットをまとめました!
電子書籍の製品も環境も日々進化していますのでぜひご確認ください。
電子書籍とは?
「電子書籍」は簡単に言うと、タブレット端末やパソコン、スマートフォンなどに書籍のデータを送って読むものです。
どれで読むのが便利かというと、断然読書に特化した「タブレット端末」です!
軽いし、持ち運べるのでハマってしまいます。
おすすめの電子書籍端末については以下の記事でご紹介しています!
関連記事▶【最新版】電子書籍におすすめタブレット・電子書籍リーダーを10機種紹介!端末比較は任せろ!
電子書籍のメリット(紙と比較)
まずは電子書籍のメリットについて簡単にご紹介します。
電子書籍のメリット1. 軽くて検索機能がある
専門書のように分厚い本は、電子書籍のメリットを充分に活かせます。
タブレット端末ひとつで何冊もの書籍を持ち運びも可能です。
端末は用途によって機種も重さもかなり差がありますが、読書に特化したものの中にはわずか200g台のものもあります↓
文字の多い専門書では、検索機能とラインマーカー機能はとても便利です。
「メモ」の機能で書き込みができますし、ラインマーカーもメモも自由に消すことができます。
本を読むソフトによって違いますが、マーカー部分だけをまとめる機能・出力する機能などの便利な機能が多いです。
電子書籍メリット2. 拡大機能がある!
重くて手に負担がかかるファッション誌や漫画雑誌もタブレット端末なら軽くて便利です。
特に便利なのは画面の拡大機能!どんな機種にもついています。
大抵は、人差し指と親指で画面をさわって広げるように動かすことで拡大ができます。
拡大マークをクリックする場合も。
お年寄りの方にももちろん、子育て中の方にもおすすめしたいです!
赤ちゃんの誤飲のうち「紙」は、カラフルなカラーチラシ・ファッション誌・漫画雑誌がとても多いので、赤ちゃんの誤飲が怖くて電子書籍にする方もいます。
また、家にいても雑誌などがすぐ読めるのもメリットで、電子書籍を買えばすぐ読めます。
以前は電子書籍雑誌の発売日が紙の雑誌より遅い場合もありましたが、今ではほとんどが発売日同時です。対応していない雑誌もまだありますが、今後対応していくでしょう。
電子書籍メリット3. 捨てる手間がほぼない!
電子書籍は「データ」なので、読み終わって捨てる手間がありません。
本棚も必要ありません。本棚は電子書籍の書店それぞれにあります。
上はhontoのMy本棚です。背表紙を並べるタイプのネット書店もありますが、私は読書に漫画が多いので表紙を並べるタイプの書店を使っています。
最近は古本買取の相場が低くなっており、「せどり」と呼ばれる「安く本を買って高く売る」商売は成り立たなくなっているほどです。
古本を資源ごみではなく買取に出す人からも「買取価格が安すぎる」という声が上がっています(^^;)
読み終えたあと処分するようなら電子書籍の方が格段にいいです。
電子書籍メリット4. 場所を取らない!他人に読まれたくない本も隠しておける!
電子書籍はデータなので、場所を取らないというのはメリットですよね。
電子書籍のデメリットは分かるけど、場所を取らないってのは一人暮らしにはデカ過ぎるメリットなんだよなー。
— わたるorらすぴー@12/30西り21b (@lazzulinstar) 2019年4月3日
また、R18の内容を含む本、隠しておくような本は絶対電子書籍がおすすめです!
R18といってもいわゆるエッチな本とは限りません。
「中世拷問図鑑」「本当は怖い童話」など、こどもに読ませたくない種類の本は沢山あります。(「シンデレラ」の元々の話などはこどもの夢を壊すには充分ですよ!笑)
そういう本を読む可能性があるなら、こども用の電子書籍端末と大人用を分けて持っていた方が良いでしょう。
電子書籍メリット5. 新品を安くお得に買うこともできる!
電子書籍は値引きセールがあります!
紙の本はコストがかかっています。また、法律で定価販売が義務付けられています(再販売価格維持制度)。だから安売りはできません。
しかし、電子書籍はデータですから、製造コストも流通コストも在庫管理コストも必要ありません。
以下のような名目でいつもどこかで何かしらの電子書籍が、紙の本よりずっと安く売られているのです。
私は、本に特化して電子書籍市場三位のhontoのセール情報はメルマガで読んで比べています。
電子書籍市場で一位を占めるAmazon kindleのセール情報は「きんどう(きんどるどうでしょう)」というサイトで確認しています。
電子書籍メリット6.「電子書籍」にしかない本がある!
以前は「紙の本」にしかない本が多かったのですが、今では逆転しています。
「電子書籍」で売れる本を、紙で出版することが大変多くなっているのです。
もちろん、人気作品は「紙の本」と同時発売だったり「紙の本」の方が発売日が早かったり特典を付けたりしていますが、「初版第一巻は電子書籍のみ」という本が増えています。
電子書籍のデメリット(紙と比較)
電子書籍デメリット1. 所有の実感があるのは「紙の本」!
こんなに便利でお得な電子書籍なのに、実は日本では諸外国より普及率が低いです。
日本の本ほど装丁が美しい本はないからです!
そうです、紙の本には「所有する実感」があるのです。
加えて、布絵本・しかけ絵本・立体絵本など、電子書籍には真似ができないジャンルが確立しています。それだけ「指先を刺激して知能の発育を促す」と考える親が多いからです。
そういう教育を受けて、どうしても「紙のページをめくらないと読んだ気がしない」という層がいます。
また、漫画家の中には、電子書籍と紙の本で表現を変える作家も現れています。
電子書籍は手ブレがないので、アニメーションのような手法が使えます。
紙の本ではカバーを折り込むのでそこを立体にしたり、ページの隅にパラパラ漫画を入れたりするのです。
…同じ本をファンに紙の単行本・電子書籍の二冊買わせる作戦ですね。
本棚に好きな本を並べたい、そういう方は電子データでは満足できません。
電子書籍デメリット2. 他人に貸せない!貸しやすいのは「紙の本」!
決定的に電子書籍が紙の本に劣るのは、「貸し借りができない」ことです。
「面白いから貸してあげる」というコミュニケーションが電子書籍ではできません。
借りた本が面白かったから続きを買って読む、という読者層の掘り起こしができません。
ただ、すでにこの弱点は指摘されているので、将来的に改善される可能性はあります。
hontoでは、電子書籍を「買ってプレゼントする」という機能があります。「ギフト購入」です。
電子書籍デメリット3. 電子書籍の販売サイトが閉鎖になったら読めなくなる!
現状では、これが一番深刻です。
BBCニュース - マイクロソフトが電子書籍事業を廃止、本は消滅……デジタル時代の「所有」とは? https://t.co/CsUPkFaiiW
昭和生まれのオッサンは所有に拘る。
まさか、電子書籍の普及は「知の普及」ではなく。
電子での「焚書」だったとは!
これでは中世の写本に戻ってしまう!
「暗黒時代」到来か— Prizz@海に還る (@Prizz6) 2019年4月5日
電子書籍は、販売サイトがあるうちは何度でも再ダウンロードできますが、サイトが閉鎖になったらできなくなります。
全ての書籍が失われるリスクを回避するには、以下のようなものしか対策はありません。
まとめ~賢く使い分けよう電子書籍~
まだまだデメリットもある電子書籍ですが「電子書籍が出版の中心となる時代」は確実に来ます。
将来的に紙の本は、コレクションとしての価値が高いものだけになっていくでしょう。
「オンデマンド印刷」と言って、電子書籍で読んで気に入ったら自分の分だけ紙に印刷して製本する、という売り方も普及しています。
それでも初めて電子書籍を買うのにためらいを感じる方には、青空文庫(著作権の切れた名作の無料電子書籍、Amazonにあり)や漫画図書館Z(絶版になった漫画の無料ダウンロードサイト)をおすすめします。